日病モバイルのご案内

2021年9月、デジタル庁が発足いたしました。デジタル庁はデジタル社会に必要な共通機能の整備・普及を進めており医療分野においてはマイナンバーカードの健康保険証利用やオンラインでの資格の確認、PHRや電子処方箋の運用などICT を活用したネットワークを構築することで、医療機関等の間で必要な情報連携を効果的に進め、地域における質の高い医療の提供に寄与する取組が進められています。今後デジタル改革が更に進んでいく中、病院内のDX推進は欠かせないものであると考えられます。また、新型コロナウイルス感染症が拡大する中で院内のあらゆる職種が協力して医療の質の向上、医療安全の確保に努めなければならないことを再認識し、そのためにはさまざまな職種間の連携が必要であり、そのためのツールが必要ということも分かりました。病院内のデジタル化のツールは地域医療におけるチーム医療を滞りなく行う情報共有のためのツールであり、日病モバイルはそうした役割を充分に果たしていけると思っています。

日本病院会 副会長 情報発信担当 大道道大
日本病院会 副会長
情報発信担当 大道道大

日病モバイルでできること(機能・特長)

スタッフ間で端末を共有し、ログインIDを利用者全員に発行することができます。他の職員の出勤状況も一目で確認し、職員間の連絡をよりスムーズにします。

携帯電話の電波で事前に設定した端末のすべてが同時に鳴動し、どの職員が対応したか分かるので快適に使用することができます。

管理者による一括管理により情報漏洩を防ぎます。

その他のオプション機能

ビデオ通話カンファレンスにより院内外問わず閉域網を介したセキュアな環境でビデオ通話が可能。最大10人まで参加をすることができます。

病院内、病院外問わずどこからでも電子カルテにアクセスしバイタルデータ等の記録の閲覧や入力ができます。
(※)共有可能な電子カルテはお問合せください。

日病モバイルについて知ろう!

日病モバイルの導入病院インタビュー動画

実際に日病モバイルを導入した病院の方から業務が大きく改善したとの声をいただいており、一例をご紹介させていただきます。

事例 1.医療法人 弘仁会 板倉病院(千葉県・91床)

医療法人 弘仁会 板倉病院

理事長/院長 梶原崇弘先生より

日病モバイルは、端末の中に薬の情報など必要な情報が入っているので非常に助かっています。
医療現場で使うことに特化したスマートフォンなので実際に使用している看護師からは「職員間で連絡がとりやすくなり、電話帳で職員の連絡先が部門・職種ごとに部類分けされているので電話をかけたいときにすぐかけることができ非常に助かっている」といった声を聴いています。
日病モバイルを上手く使えば診療の幅が広がり、かつ働き方改革も進んでいくので今後の院内のDX化の入口になると思っています。

事例 2.医療法人社団 研仁会 北海道脳神経外科記念病院(北海道・134床)

医療法人社団 研仁会 北海道脳神経外科記念病院

システム管理課 主任 河口貢様より

日病モバイルには内線や外線、ナースコールとの連携などPHSとしての役割のみならず、業務効率を上げていくという役割を期待しています。
実際の使用感としては、課内の職員1人ずつ連絡を取るのではなくチャットで一斉送信をすることで連絡が済むので情報伝達が早く確実になったことを実感しています。看護師からは「1人1人の日病モバイルのログイン状態から出勤状況がすぐ分かるので職員間でのコンタクトが取りやすくなり非常に便利になった」という声を聞きます。
PHSとしての機能を安心して使用出来る点、今後の拡張性があるという点でこれからに期待できる医療機関になくてはならないデバイスになると思っています。

事例 3.社会医療法人大道会 森之宮病院(大阪府・355床)

社会医療法人大道会 森之宮病院

資材施設部施設課課長 和田康市様より

日病モバイルをはじめとしたDX機器の導入により業務の効率性が上がり、なによりも医療の質や安全性の向上を図ることが出来ると考えています。
実際に使用している看護師からは「外線機能によってすぐに電話をかけることが出来るようになり、タイムリーに連絡を取り合うことが出来るようになった」「医師に事象報告をする際に創の状態や出血量などの状態を撮りチャットで送るだけで報告が済むようになり、正確に情報を共有することが出来るようになった」といった声を聞きます。
将来的に機能等がより充実していくことで非常に有効に使用できる医療用モバイルとして発展していくのではないかと思っています。

FAQ

以下は、日病モバイルに関する主な質問と回答の一例になります。

Q 日病モバイルで使用する光回線は新設する必要がありますか?
A ご利用にあたり日病モバイル専用の光回線が必要なため、新規に工事を行う必要があります。
Q 日病モバイルを導入する際に、接続できない電話交換機(PBX)の機種はありますか?
A 接続できるのはSIP対応PBXになります。
接続検証済みの機種は日立製CX-01、MX-01、NEC製SV9300、SV9500シリーズ、OKI製Discovery Neoとなります。
上記以外の場合はご要望に応じてPBXメーカーと協議いたします。
※ SIPとはIPネットワーク上の端末同士でのセッションの生成・変更・切断を扱うためのプロトコルです。IP電話、テレビ電話、ビデオチャット、テレビ会議、インスタントメッセンジャーなどで用いられています。
Q 地震等の災害が発生した場合は通信に問題はありませんでしょうか?
A 日病モバイルはデータ通信回線を利用しており、災害時においても規制がかかりにくくなっております。音声回線を利用する通常の携帯及びスマートフォンと比較すると、災害時の影響を受けにくい端末になります。
Q 日病モバイルに搭載されていない外部のアプリをダウンロードして使用することは可能でしょうか?
A 日病モバイルはAndroid端末になりますのでAndroid対応のアプリであれば、外部のアプリも使用することは可能です。
Q 日病モバイルの端末OSはAndroidのみでしょうか?
iOSでの提供はありますか?
A 現在ご提供可能な端末はAndroidのみとなっております。iOSの提供については検討中です。
Q 日病モバイルでは通常のインターネットの利用は難しいのでしょうか?
A 日病モバイルはセキュリティのため直接インターネットに接続できない仕様となっておりますが、ご要望によりネットワークを経由してインターネットに接続することも可能です。
Q 院内のWi-Fiで日病モバイルは利用可能ですか?
A 日病モバイルは通常、携帯通信キャリアの公衆回線(4G/LTE)で通信を行いますが、災害等の緊急時におけるバックアップで既存のWi-Fi設備を利用することも可能です。
Q 連携可能な電子カルテメーカーは限られていますか?
A ご要望に応じてご利用中の電子カルテメーカーと協議いたします。
Q ビデオ通話カンファレンスで使う専用回線とは、どういったネットワークサービスでしょうか?
A 携帯通信キャリアとフレッツ網の閉域ネットワークを利用しております。
Q 光回線の費用は月額でいくらでしょうか?
A NTT東西のフレッツ光の料金が参考価格となります。(月額1万円程度)
Q 端末はレンタルのみでしょうか?購入は可能でしょうか?
A 日病モバイル端末は3年レンタルのため、買い取りは不可となります。
Q 端末を破損、水没、紛失してしまった場合どうなりますか?
A 端末保守パックをご用意しております。
保守内容は、故障・紛失してしまった場合、端末1台当たり1年間に2回を限度とし1回あたり5,000円で新しい端末に交換いたします。それ以外については実費対応となります。
※ 端末保守パックとは、1台あたり500円ご負担いただくことで、上記のサービスがご利用いただけるオプションとなります。
Q 予備のバッテリーは購入可能でしょうか?
A 現在ご提供中の端末はバッテリーが一体型のためバッテリー単体での購入はできません。
Q 病院内の電波状況に不安があるのですが、改善するには費用はかかりますか?
A 電波改善費用がかかります。金額につきましては、病院の状況によりますので、お手数ですがお問合せください。

※上記以外の質問に関してはお手数をおかけしますがお問合せください。

お問合せ

ご不明点や内容についてのご質問は、「病院名」「所属」「氏名」「メールアドレス」を明記の上、下記宛にメールでお気軽にお問合せください。

一般社団法人 日本病院会 「日病モバイル」係